「私は尺八の美学に魅せられた」と語るのは、尺八奏者のアン・ノーマンさん。アンさんは、幼いころ西洋楽器であるフルートを習い勉強しましたが、日本に行ったことをきっかけに日本文化や歴史を学ぼうと、尺八に出会います。そこで、フルートと尺八の違いを知り、アンさんは尺八を極める道に進みます。上田流の中村心瞳先生に師事し、その後東京芸術大学で人間国宝である故山口五郎先生(琴古流)に師事しました。
その後、自分のスタイルを確立し、様々な楽器を演奏するアーティストたちとアンサンブルによるオリジナルの作品を作り続けています。演奏スケジュールの合間には、小学校などを訪れ、尺八を通して日本の文化や伝統音楽を伝える活動もされています。
今回のインタビューで使用した曲は、アンさんのソロ演奏の“影のささやき”と、アンさんが、ディジュリドゥ奏者Sanshi氏、ビートボクサーのReo Matsumoto氏(松本族)とコラボした“波に漂う”です。