SBS Examines: 多文化社会オーストラリアでの反ユダヤ主義

SOLIDARITY RALLY FOR ADASS ISRAEL SYNAGOGUE

MP David Southwick hugs a member of the Jewish community during a community solidarity rally following the arson attack on the Adass Israel Synagogue, Melbourne. Source: AAP / Diego Fedele/AAP Image

反ユダヤ主義(アンティセミティズム)は、最近始まったものではありません。しかし、現在オーストラリアで起きている出来事や事件は、これまで見られなかったものだと専門家は指摘しています。


オーストラリアのユダヤ系コミュニティーを代表する、エグゼクティブ・カウンシル・オブ。オーストラリア(ECAJ)のアレックス・リブチン(Alex Rycvhin)共同CEOによると、オーストラリアで通報された反ユダヤ主義的な出来事の件数は大幅に増えています。

「ユダヤ系のアイデンティティーを持つ人は、それを理由に、これまで以上の虐待、憎しみ、疎外、中傷を経験しています」(リブチン共同CEO)。
ユダヤ人への嫌悪や偏見は現実のもので、オーストラリアでこれまでなかったようなレベルにまで強まっていることは確かです
アレックス・リブチン共同CEO
セイラ・ベンデツスキー(Sarah Bendetsky)さんは、ロシアで育ったユダヤ人です。子どもの頃はロシアで反ユダヤ主義を経験しましたが、オーストラリアに来てからはつい最近まで経験したことがなかったと SBS Examines に語りました。

「(昨年の)10月7日以降、それまでのあらゆる反イスラエルの運動が、自分のすぐ近くで、反ユダヤ主義への高まりへと姿を変えたのです」(セイラさん)。
セイラさんの15歳の娘は通学途中、近づいてきた見ず知らずの人からナチス式の敬礼をされ、「ハイル・ヒトラー」と叫ばれました。

セイラさんはメルボルンで、支援が必要な人にコーシャーの食事を提供するチャリティー「」を運営しています。

チャリティーのトラックは夜間にタイヤに穴が開けられ、オンラインでも猛烈な攻撃を受けるなど、個人に加えチャリティーも標的になっていますと、セイラさんは語ります。

「集めたお金をすべて投じ、お腹をすかせた誰にでも食事を提供する、メルボルンのささやかなコミュニティーカフェの運営者が、イスラエルでの戦争とどんな関係があるというのでしょうか?」(セイラさん)。

「これは反ユダヤ主義です。戦争を言い訳にしているだけです」。

SBS Examines の今回のエピソードでは、反ユダヤ主義とは何か、そして現代の反ユダヤ主義か過去のものから姿を変えているのかについて考察しました。
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