あなたにぴったりの銀行口座を見つけよう

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You can select a bank with a physical presence or an online bank. Credit: Handsome Bob/Getty Images

仕事をしている人や政府の給付金を受け取っている人、または支払いをスムーズに済ませたい人にとって、銀行口座は欠かせません。時には複数の口座が必要になることもあります。オーストラリアでは2,000万人以上が銀行口座を利用しています。あなたもその一人になるなら、自分にぴったりの口座を選ぶことが大切です。


Key Points
  • 口座は店舗でもオンラインでも開設できます。
  • オンライン口座はサポートが少なめですが、高金利が魅力です。
  • 条件に合った口座を選んだり、比較することで月額手数料を避けられます。
  • オーストラリア政府は、25万ドルまでの預金を保護しています。
オーストラリアには100を超える金融機関がありますが、自分のお金を預けるからこそ、自分に合ったものをしっかり選ぶことが大切です。

また「銀行」口座といいますが、実際には銀行だけでなく、信用組合や住宅金融組合も含まれます。信用組合や住宅金融組合は、顧客が所有する金融機関です。

オーストラリアでは「ビッグフォー」と呼ばれる4つの銀行、ANZ銀行、コモンウェルス銀行、ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)、ウェストパックが市場の中心となっています。

多くの選択肢の中から、自分に合ったものを見つけるには、比較することが大切です。

銀行口座を必要とするのは?

仕事をしている人や政府の給付金を受け取っている人、または支払いをスムーズに済ませたい人にとって、銀行口座は欠かせません。時には複数の口座が必要になることもあります。

また、オーストラリア政府はすべての口座保有者に対し、25万ドルまでの預金を保証しています。万が一、金融機関が破綻しても、預けたお金は保護される仕組みです。
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The 'big four' banks Source: AFP / PETER PARKS/AFP via Getty Images

口座を開設する条件は?

ファイナンス比較サイト「Finder」の個人資産アドバイザー、サラ・メギンソンさんによると、銀行口座を開設するにはオーストラリアの市民、または居住者であることが条件です。

「テンポラリーレジデント・ビザを持っていれば、銀行口座を開設することは可能です。ここで生活し、取引を行い、収入を管理するために口座が必要なことは、銀行側も理解しています。観光で訪れており、オーストラリアで勉強や仕事をする許可がない場合、銀行口座の開設はかなり厳しいでしょう。」

銀行口座の開設に年齢制限はありません。ただし、18歳未満の場合は、親や保護者が共同署名者として必要です。

口座の種類

口座には主に2種類のタイプがあります。

ひとつ目は、transactional account、取引口座で、名前にもヒントがあるように、これは日常的な取引を行うための口座です。

「給料の振り込み先にもなりますし、普段使う口座です。つまり、お金が頻繁に出入りするように設計されています。」

取引口座では利息は付きませんが、クレジットカードやデビットカードとリンクさせることができます。
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Your bank account will link to your credit or debit card. Credit: davidf/Getty Images
もうひとつはsavings account、貯金口座です。

「現在、金利が非常に高いため、かなり良い利息を得ることができます。」

取引口座に少しお金を入れて、残りを高金利の貯金口座に預けるのは良い方法です。

利息

貯金口座にはさまざまな金利があり、変動するものもあります。

アンドリュー・ダズウェルさんは、オーストラリア証券投資委員会が運営するウェブサイトで、金融のアドバイスを行っています。
貯金口座を持っていれば、初めに預けたお金だけでなく、すでに得た利息にも利息が付きます。つまり、利息がさらに利息を生むのです。
Andrew Dadswell, ASIC's Moneysmart
「例えば、貯金口座に100ドルを預け、金利が4%の場合、1年後には104ドルになります。この金額は年々複利で増えていき、貯金が増えていきます」

また、得た利息は課税対象の所得となり、タックスリターンで申告する必要があります。

自分の合った銀行を選ぶ

店舗がある銀行を好むのであれば、「ビッグフォー」や知名度のある銀行が適しているかもしれません。

一方、ネオバンクやデジタルバンクと呼ばれるオンライン上の銀行が近年
登場しています。

顧客サービスのレベルは銀行によって異なりますが、オンライン銀行の多くは高い金利を提供しています。

また、スマートウォレットにクレジットカードを追加したい場合、Google PayやApple Payに対応している銀行を探す必要があります。

口座を開設する

銀行口座の開設は、希望する銀行の支店を訪れるか、ウェブサイトで行うことも可能です。ただし、本人確認が必要な点が、少し面倒であるとメギンソンさんは言います。

「本人確認は少し手間に感じるかもしれませんが、安全を守るための重要なステップです。」

パスポートや出生証明書、メディケアカードなど、身分証明書の提出が必要です。

多くの場合、銀行に直接行って本人確認を行う必要がありますが、一部の銀行ではデジタルでの本人確認を導入しているところもあります。

一度銀行のシステムに登録し、オンラインバンキングやスマホアプリを設定すれば、追加の口座も数分で開設することができます。
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How important is smartphone functionality to you? Credit: andresr/Getty Images

オーストラリアに到着したばかりで、銀行口座が必要?

長年にわたり、移住してきた人々の銀行手続きをサポートしてきた、マリアンジェラ・スタグニッティさんによると、来豪したばかりの人が口座を開設するさい、本人確認のために必要な書類が少し異なります。

オーストラリアに来たばかりの人は、自分が合法的に滞在していることを証明するため、パスポートとビザに記載された入国日が必要です。」

また、来豪したばかりの人は、オーストラリア税務局でタックスファイルナンバーを登録し、30日以内に銀行に提出しないと、非居住者税が課されることがあります。

観光でオーストラリアを訪れている場合、銀行口座を開設することはできません。

海外からオーストラリアの口座に送金する際は、為替レートによって大きなコストが発生することがあるので、各銀行と相談する必要があります。

一部の銀行では、来豪前に口座を開設し、到着後に支店で本人確認を行うことが可能です。

オンラインバンクの場合、オンラインで申し込めることがありますので、希望する金融機関に確認してください。

手数料をゼロに

取引口座で手数料を支払っているなら、より良い条件を探すべきだとサラ・メギンソンはアドバイスしています。
手数料を払う必要なんてありません。それは銀行に利益を寄付しているようなものです。
Sarah Megginson, Personal Finance Expert, Finder
高金利の貯金口座でも、一定の条件を満たすことで手数料を避けることができます。

「例えば、月に一定額を貯金する、もしくは引き出しをしないなどの条件がある場合があります。ですから、どの銀行口座を選ぶにしても、自分の状況に合った条件をしっかり確認してください。」

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